はじめてのNFL

アメフトのルールを簡単に解説【図解】初心者が最初に知りたい基本(NFL)

公開 2026年10月13日
大学アメフトの試合で、ハドルを組む選手たち
写真:2021年 陸軍対海軍(大学)/U.S. Naval Academy Photo Archive(パブリックドメイン)

アメフト(アメリカンフットボール)のルールは、細かく見ると本が1冊できるほどあります。でも、試合を観て楽しむのに必要なのは、ほんの一部。この記事では、NFL(アメリカのプロリーグ)の公式ルールをもとに、最初に知っておきたい基本を図解でまとめました。くわしく知りたい項目は、それぞれの解説記事へ進めるようにしています。

IN 3 LINES

アメフトのルールを、3行で。

01

11人対11人の「陣取りゲーム」

ボールを相手陣地の奥(エンドゾーン)まで運べば得点。

02

4回の攻撃で10ヤード進めば、また4回

進めなければ、攻撃権が相手に移ります。

03

タッチダウン6点、フィールドゴール3点

60分の試合で、点数が多いほうが勝ち。

1. 人数とチーム:フィールドに立つのは11人

フィールドに立てるのは、1チーム11人ずつ。ただし同じ11人がずっとプレーするわけではありません。攻撃(オフェンス)、守備(ディフェンス)、キックの場面(スペシャルチーム)で、出てくる選手がまるごと入れ替わります。交代は何度でも自由です。

NFLでは、1チームの登録選手(ロースター)は53人。そのうち試合でプレーできる選手として登録できるのは最大48人です(オフェンスラインを8人以上含む場合。そうでなければ47人)。

ポジションごとの役割は、アメフトのポジション解説で1人ずつ紹介しています。

2. フィールド:100ヤード+両端のエンドゾーン

アメフト(NFL)のフィールドの図解。全長120ヤード、幅53と3分の1ヤード、エンドゾーン、ゴールライン、ハッシュマーク、ゴールポストの位置
アメフト(NFL)のフィールド。ゴールライン間が100ヤード、その両端に奥行き10ヤードのエンドゾーンがあります。

フィールドは全長120ヤード(約110m)、幅53⅓ヤード(約48.8m)。真ん中の100ヤードを挟んで、両端に奥行き10ヤードの「エンドゾーン」があります。5ヤードごとに線が引かれ、10ヤードごとに数字が書かれています。数字は50(真ん中)に向かって大きくなり、そこからまた小さくなります。

ラインやハッシュマークの意味は、アメフトのフィールド解説でくわしく。

3. ダウン:4回の攻撃で10ヤード

アメフトのダウンの数え方の図解。1st & 10から3回の攻撃で10ヤード進み、新しいファーストダウンになる例
テレビ中継の黄色い線が「あと何ヤードで更新か」。届けば、また新しい4回が始まります。

アメフトのいちばん大事なルールがこれです。攻撃側は、4回の攻撃(ダウン)のうちに10ヤード(約9.1m)進めば、また新しく4回の攻撃権がもらえます。これを「ファーストダウン(の更新)」と呼びます。

中継の画面に「3rd & 2」と出ていたら、「3回目の攻撃で、あと2ヤード」という意味です。4回目(4th down)まで追い込まれると、チームは次の3つから選びます。

  • パント:ボールを遠くへ蹴って、相手の攻撃を自陣から遠ざける
  • フィールドゴール:届く距離なら、キックで3点を狙う
  • そのまま攻める:失敗すると、その地点から相手の攻撃になる(ターンオーバー・オン・ダウンズ)

数え方の例と、プレーが止まるタイミングはダウンの解説記事で。

4. ボールの進め方:ランとパス

1回の攻撃(1プレー)は、センターが股の間からボールを後ろへ送る「スナップ」で始まります。進め方は大きく2つ。

  • ラン:ボールを持って走る。QBからRBへ手渡す(ハンドオフ)のが基本形です。
  • パス:前へ投げる。前へのパスは1プレーに1回だけで、プレーが始まった位置(スクリメージライン)より後ろから投げる必要があります。横や後ろへのパスは何回でも可能です。

プレーが止まるのは、ボールを持った選手がタックルされて倒れたとき、サイドラインの外に出たとき、パスが誰にも捕られずに地面に落ちたとき(パス失敗)、そして得点が入ったときです。

5. 攻守が入れ替わるとき

  • 得点が入った(得点したチームがキックオフして、相手の攻撃になる)
  • 4回目の攻撃で10ヤードに届かなかった、またはパントを蹴った
  • パスを相手に捕られた(インターセプト)
  • 落としたボールを相手に拾われた(ファンブル・ロスト)

インターセプトとファンブル・ロストをまとめて「ターンオーバー」と呼びます。試合の流れを大きく変えるプレーです。

6. 点数の入り方

アメフトの点数の入り方の一覧。タッチダウン6点、キックのトライ1点、2ポイント・トライ2点、フィールドゴール3点、セーフティ2点
アメフトの点数は5種類。タッチダウンのあとに、1点か2点を狙う「トライ」があります。
得点 点数 どうやって
タッチダウン(TD) 6点 ボールを持って相手のエンドゾーンに入る、またはエンドゾーンの中でパスを捕る
トライ(キック) 1点 TDのあと、15ヤード線からのスナップでキックを決める
トライ(2ポイント) 2点 TDのあと、2ヤード線からもう一度プレーしてエンドゾーンに入る
フィールドゴール(FG) 3点 ゴールポストの間(バーの上)にキックを通す
セーフティ 2点 攻撃側の選手が、自分のエンドゾーンで倒されるなど(守備側の得点)

タッチダウンとキックのトライで7点、が一般的な得点のかたまりです。くわしくは点数の入り方の解説へ。

7. 試合時間:15分×4クォーター

試合は15分×4クォーターの計60分。第2クォーターと第3クォーターの間にハーフタイム(NFLの規定は13分)があります。パスが失敗したときや、選手がサイドラインの外に出たときなどに時計が止まるため、実際の試合は3時間前後かかるのが一般的です。

各チームのタイムアウトは前半・後半それぞれ3回。前半と後半の残り2分には「ツーミニッツ・ウォーニング」という自動的な中断があります。同点で終わると延長戦。NFLのレギュラーシーズンは延長10分で、それでも決着がつかなければ引き分けです。

時計が止まるルールや延長戦のしくみは、試合時間の解説で。

8. 反則と黄色い旗

アメフトの主な反則と罰退ヤードの一覧。5ヤード、10ヤード、15ヤードの反則
反則の重さで、罰として下げられる距離(罰退)が変わります。

反則があると、審判が黄色い旗(フラッグ)をフィールドに投げます。プレーが終わると審判が反則の内容を説明し、反則したチームは5・10・15ヤードのいずれかを下げられる(罰退)のが基本です。守備側の反則のなかには、罰退に加えて自動的にファーストダウンが与えられるものもあります。

反則を受けた側は、罰を「受けない(ディクライン)」ことも選べます。たとえば反則があってもプレーで大きく前進できたなら、その結果を残したほうが得だからです。

よく出る反則の一覧は反則一覧の記事にまとめています。

9. チャレンジとリプレー:赤い旗

審判の判定に異議があるとき、ヘッドコーチは赤い旗(チャレンジ・フラッグ)を投げて、ビデオでの確認を求められます。チャレンジは1試合2回まで。2回のうち1回でも判定が覆れば、3回目が使えます。判定が覆らなかった場合は、タイムアウトを1つ失います。

なお、すべての得点プレー、ターンオーバー、トライなどはチャレンジがなくても自動的にリプレー確認の対象です。前半・後半の残り2分以降と延長戦も、確認はリプレー担当の審判が行います。

10. よくある質問

アメフトとNFLは、何が違う?

アメフトは競技の名前、NFLはアメリカのプロリーグの名前です。32チームが所属し、毎年2月の「スーパーボウル」で優勝を決めます。NFLの基本はこちら。

アメフトは何人でやる?

フィールドに立つのは1チーム11人です。攻撃・守備・キックで選手が入れ替わるので、1試合に出場する選手はもっと多くなります。

アメフトとラグビーの違いは?

いちばん大きな違いは、アメフトには「4回で10ヤード」のダウン制と、前へのパスがあること。人数(ラグビーは15人)や点数の数え方も違います。アメフトとラグビーの違いで表にしています。

NFLは1年に何試合? チームはいくつ?

1チーム年間17試合(18週)で、全部で32チーム。AFCとNFCに分かれ、さらに4チームずつ8つの地区に分かれています。NFLの試合数とNFLの地区分け一覧へ。

ボールや防具は?

NFLの公式球はウィルソン社の「The Duke」。選手はヘルメットとショルダーパッドを中心に全身を守ってプレーします。アメフトのボールとアメフトの防具へ。

中継で聞く言葉がわからない

「サック」「ブリッツ」「ヘイルメアリー」など、よく出てくる言葉はアメフト用語集にまとめました。

日本からNFLを観るには?

日本からNFLを観る方法で、配信サービスと放送予定をまとめています。

出典:NFL Football Operations(2025年版公式ルールブック、ルール変更の発表)。写真:2021年の陸軍対海軍の試合(大学)。U.S. Naval Academy Photo Archive(パブリックドメイン/Wikimedia Commons)。図版:TOUCHDOWN FLICKZ作成。

この記事の情報は 2026年10月14日 時点のものです。事実はNFL公式・各チーム公式・記録サイトで確認し、発言や見方は出典を明記しています。誤りにお気づきの際はお問い合わせからお知らせください。
TOUCHDOWN FLICKZは、ファンの目線でNFLの魅力を届ける独立系メディアです。チーム名・選手名は、その魅力を紹介するために表記しています。