プレー解説

トリックプレー解説:チーフスの「Heisman」、1936年の作戦でタッチダウン【NFL第1週】

公開 2026年10月14日
PLAYBOOK 01:トリックプレー解説

2026年シーズン開幕週の月曜夜、チーフスがゴール前で見せたのは、ふつうの攻撃とはまるで違う並び方でした。QBのパトリック・マホームズを含む選手全員が、手を地面についた低い構え。そこからマホームズが直接スナップを受け、ボールを前へトスして、RBのケネス・ウォーカー3世がタッチダウン。アンディ・リードHCは「1936年のプレー」だと話しました。

アメフトのトリックプレーの図解。直接スナップを受けた選手が前へトスし、ラインが回り込んだ後ろをRBが走ってタッチダウン
ダイレクトスナップのトリックプレー。ラインの選手が逆サイドへ回り込み(プル)、その後ろをRBが走ります。 ※図は作戦の考え方を示すイメージで、実際の隊形・人数・選手の動きを再現したものではありません。

この場面

試合 チーフス 31-10 ブロンコス(2026年9月14日、第1週・月曜夜)
状況 第4クォーター、チーフスが24-10でリード。3rdダウンでRBエメット・ジョンソンへのパスが26ヤード進み、ブロンコス陣2ヤードで1st & Goal
結果 マホームズへの直接スナップ → ウォーカーへ前へトス → 2ヤードのタッチダウン。ウォーカーはこの試合2つ目のTD

トリックプレーとは

相手の予想の外をつくための、ふだんとは違う作戦を「トリックプレー」と呼びます。ボールを受ける選手を変える、パスのふりをして走る、ふつうはパスを投げない選手が投げる、などが代表的です。決まれば大きな得点になりますが、見破られると大きく損をするため、ここぞという場面で使われます。

ふだんの位置(センターの真後ろやショットガンの位置)にいない選手が、センターから直接ボールを受けるのが「ダイレクトスナップ」。今回は、ラインのように構えていたマホームズが受けました。誰がボールを受けるのか、守備にとって分かりにくくなります。

この試合では(報道にもとづく)

  • 地元テレビ局KCTV5によると、マホームズと控えQBのジャスティン・フィールズを含む全員が、手を地面についた構えで並びました。トラビス・ケルシーとウォーカーはラインの後ろで、手を地面についてしゃがんでいたといいます。
  • マホームズは構えから飛び出してボールを受け、左へ走るウォーカーにボールをトス。ウォーカーは、ジェイロン・ムーアとケルシーが回り込んでブロックした後ろを走りました(KCTV5)。AP通信系の記事は、ボールを「すくうように」渡したと書いています。
  • スポーツニュースサイトのSportsnautは、このプレーを「Heisman」と呼び、2ヤードのタッチダウンパスだったと伝えています(NFL on FOXがInstagramで試合後の会見の動画を紹介)。
  • リードHCは「クリス・バーマン(米国のスポーツキャスター)が送ってくれたプレー。1936年のものだ」とコメント。ウォーカーは「うまくいくと感じていたし、実際そうなった」と話しました。

なお、どの選手がどの位置に並んだかは、記事によって書き方が少し違います。この記事の図は、考え方を示すイメージです。

観るときのポイント

  • 並び方がいつもと違ったら要注意。全員が手を地面につく、QBがQBの位置にいない、などは何か仕掛けてくる合図です。
  • ラインの選手の動きを見る。ラインが横へ走り出したら(プル)、ボールはその方向へ行くことが多いです。
  • 同じ試合では、ウォーカーが第3クォーター最初の攻撃で、4th & 1から60ヤードのタッチダウンランも決めています。

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出典(2026年10月14日に確認):

図版:TOUCHDOWN FLICKZ作成。試合の映像・写真は使用していません。日付は現地時間です。

この記事の情報は 2026年10月14日 時点のものです。事実はNFL公式・各チーム公式・記録サイトで確認し、発言や見方は出典を明記しています。誤りにお気づきの際はお問い合わせからお知らせください。
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