プレー解説

延長の2ポイント・トライ:セインツはなぜ同点を狙わなかった? 延長ルールから考える【NFL第1週】

公開 2026年10月14日
PLAYBOOK 03:延長の2ポイント・トライ

開幕週、セインツは0-21から追いつき、延長戦に持ち込みました。延長で先にタッチダウンを決めたのはライオンズ。セインツもタッチダウンを返して31-30とし、ここでキックの1点で同点にするのではなく、2点を狙って勝ちにいきました。パスはエンドゾーンの奥で失敗し、ライオンズが逃げ切りました。

アメフトのトライの図解。15ヤード線からのキックで1点、2ヤード線からのプレーで2点
タッチダウンのあとの「トライ」。キックで1点か、プレーで2点かを選べます。 ※図は作戦の考え方を示すイメージで、実際の隊形・人数・選手の動きを再現したものではありません。

この場面

試合 ライオンズ 31-30 セインツ(延長、2026年9月13日、第1週)
規定時間 セインツは残り1分7秒、タイラー・ショーからジュワン・ジョンソンへのタッチダウンで24-24の同点。終了間際のダニエル・カールソンの62ヤードFGは外れて延長へ
延長 ライオンズが先攻。ジャレッド・ゴフからアモンラ・セントブラウンへの4ヤードTDで31-24(残り5分4秒)。セインツはショーからノア・ファントへの8ヤードTDで31-30
結果 セインツの2点トライ、ショーからブライス・ランスへのパスがエンドゾーンの奥で失敗。ライオンズの勝ち

2ポイント・トライ(コンバージョン)とは

タッチダウンのあとには、1回だけ追加点を狙える「トライ」があります。NFLでは、15ヤード線からのスナップでキックを決めれば1点、2ヤード線からもう一度プレーしてエンドゾーンに入れれば2点です。キックのほうが成功しやすく、2点は成功すれば大きいものの、失敗のリスクも高くなります。

延長ルールから見た選択

NFLのレギュラーシーズンの延長戦は10分。2025年からは両チームに少なくとも1回ずつ攻撃の機会があり、両チームが攻撃したあとは、先に点を取ったほうが勝ち(サドンデス)です。10分で決着しなければ引き分けになります。

つまりこの場面で、

  • キックで1点を選んで31-31にすると、試合は続きます。両チームとも攻撃を終えているので、ここからは次に点を取ったほうが勝ち。キックオフのあと、先に攻めるのはライオンズです。
  • 2点を選ぶと、成功ならその場で勝ち、失敗ならその場で負け。

セインツの判断の理由は、確認できた試合記事には書かれていませんでした。ここで書いたのは、ルールから見た一般的な考え方です。

観るときのポイント

  • タッチダウンのあと、キッカーが出てくるか。キッカーが出てこず攻撃陣がそのまま残っていたら、2点を狙うサインです。
  • 点差で考える。2点が効くのは、点差を「1回の攻撃で追いつけるかどうか」にしたいとき。点数の入り方の「点差の読み方」もどうぞ。

あわせて読みたい

出典(2026年10月14日に確認):

図版:TOUCHDOWN FLICKZ作成。試合の映像・写真は使用していません。日付は現地時間です。

この記事の情報は 2026年10月14日 時点のものです。事実はNFL公式・各チーム公式・記録サイトで確認し、発言や見方は出典を明記しています。誤りにお気づきの際はお問い合わせからお知らせください。
TOUCHDOWN FLICKZは、ファンの目線でNFLの魅力を届ける独立系メディアです。チーム名・選手名は、その魅力を紹介するために表記しています。