NFLの試合日、スタジアムの駐車場は試合の何時間も前からにぎわいます。クルマの後ろを開けてグリルに火を入れ、ハンバーガーやソーセージを焼き、仲間と音楽をかけて過ごす。これが「テールゲートパーティー」、略して「テールゲート」です。試合のチケットを持っていなくても参加する人がいるほど、アメリカのフットボール観戦に欠かせない文化になっています。
名前の由来は、クルマの「後ろのとびら」
テールゲート(tailgate)は、ピックアップトラックの荷台やワゴン車の後ろにある開閉式の板やドアのこと。そこを開けてテーブルやベンチ代わりにし、その周りでパーティーをするので、この名前で呼ばれています。駐車場はスタジアムに隣接していることが多く、試合前の時間をそのまま「前夜祭」のように楽しめるのが特徴です。
何をするの?
- グリル料理:ハンバーガー、ホットドッグ、ブラートヴルスト(ドイツ風ソーセージ)、ステーキ、手羽先など。サイドはコールスロー、ポテトサラダ、ベイクドビーンズが定番です。
- ゲーム:いちばん有名なのは「コーンホール」。穴の開いた板に向かって、豆の入った小さな袋を投げ入れる遊びです。ボールを投げ合うだけの人もたくさんいます。
- 音楽とテレビ:クルマのスピーカーで音楽を流し、発電機でテレビをつけて、ほかの会場の試合を見ながら過ごす人も。
基本は「みんなで持ち寄る」もの。お店のように料理を売るのは、テールゲートの雰囲気になじまないとされています。
街ごとに、色が出る
テールゲートには、その街やファンの個性がそのまま出ます。たとえばバッファロー・ビルズのファンは、テーブルに飛び込んで割る「テーブル・スマッシュ」で知られています(始まりには諸説あり)。チームごとのファン文化は、TEAM FILE 01 バッファロー・ビルズでも紹介しています。
料理にも土地の色が出ます。バーベキューの街として知られるカンザスシティや、ソーセージ文化が根づくウィスコンシン州(グリーンベイ・パッカーズの地元)など、「その街らしいもの」を焼くのも楽しみのひとつです。
どこでもできるわけではない
駐車場をいつから開けるか、火を使ってよいか、どんな物を持ち込めるかは、スタジアムごとにルールが決められています。現地で参加するなら、各チームの公式サイトにある「駐車場・テールゲート」の案内を事前に確認するのが確実です。
また、スーパーボウルは事情が違います。NFLは2007年、警備上の理由からスーパーボウル会場でのテールゲートを禁止しました。この判断には、ファンやメディアから疑問の声も上がりました。
日本では、月曜の朝がテールゲート
日本からNFLを見ると、日曜の試合は月曜の朝。現地のテールゲートほど大がかりでなくても、ホットドッグとコーヒーを用意して、キックオフ前の時間を楽しむのはどうでしょう。試合の時間や視聴方法は「日本からNFLを観る方法」、今週の注目カードは「今週のNFL」にまとめています。
出典:Wikipedia「Tailgate party」(スーパーボウルでの禁止の経緯を含む)。料理や遊びは代表的な例で、地域やファンによって異なります。情報は2026年10月13日時点です。



